Podcastのお話。

むかーしむかし、その昔。とあるPodcastを聞いた少年が、その姿に憧れて自分でPodcastを配信し始めました。

私の話です。もう何年前でしょう。多分8年前ぐらいのお話です。


Podcastという媒体に初めて触れたのは10年前とかそのぐらいでしょうか。当時持っていたPSPというゲーム機に付いていたPodcast機能に興味を持った私は、PSPに搭載されていたブラウザをフル活用して色んなPodcastを漁っていたのでした。音だけのメディアが好きになっていくきっかけにもなりました。

ラジオという媒体への入り口がPodcastなんて言う人はあんまりいないんでしょうか。電波を通して聴くラジオも楽しいですよね。AMなんかだと近隣諸国の電波やノイズと戦いながら夜中に布団の中で聴くなんていうベタなやつもやってました。アンテナもどきを作ったりもしましたね。

今はradikoなんていう便利なものが出来てしまったので何の苦も無く聴いていますが、ああやって苦労しながら聴いていたのも今となってはいい思い出だし、いい体験だったなぁと思います。


Podcastは基本的にデータが残ります。もちろん制作者が消してしまったり、RSSフィードの仕様的に最新の何回かまでしか聴けないとかそういうことはありますが、Podcastクライアントに保存されたものは基本的にリスナーが保持し続けることが出来ます。

スマートフォンには優秀なPodcastクライアントアプリが様々にあって、機種を変えてもデータごとお引っ越しできたりも出来て嬉しい限りです。普通のラジオは録音しないと何度も聴けませんが、Podcastは勝手にダウンロードもしてくれるし何度でも聴けるし。1度限りってところに良さがあるのもあるんですけどね。

放送局が作っているものに関しては元からそうですが、最近は個人の配信するPodcastに関しても音質が高いものが増えてきたんだそうです。マイクをいいものにしたり、編集環境を整えたりと色んな工夫をされているようです。DTMとかも流行ってきて、個人がそういうツールを手に入れやすくなったのも影響してるのかな。

きっと音質が悪いからという理由でリスナーを逃してしまっているコンテンツも多いんだろうなと思ったりもします。とってももったいないことなのでそういう部分を上手く出来るといいですよね。

ちなみに私が作った最初のPodcast音源はそれはそれは聴くに堪えない仕上がりだったことは言うまでもありません。何も知らない少年はとりあえず音量ちっちゃいからGainとかいうやつを上げとけばよくね?とか思っていたわけです。恥ずかしいばかりです。


Podcast憧れ少年は生放送への憧れも当たり前のように持つわけです。

「ねとらじ」や「らじろぐ」などという名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょうか。懐かしいですね。らじろぐの方は割と簡単に使えたような記憶があります。チャット機能もあったし、Skypeを使って複数人で放送するなんて言う高度なことも簡単に出来たはずです。

ねとらじは確か掲示板とかを自分で立ててチャット機能を実現していたような記憶があります。身近にこんなサービスがあったにも関わらず、実家暮らしかつ自分の部屋&自分のPCを持っていなかった私にとっては生放送なんて夢のまた夢。何度か放送出来たような記憶はありますが、ほとんど生放送なんて出来ませんでした。

今となっては生放送のサービスなんて当たり前になってしまいましたね。それも動画付きっていうんだから太っ腹です。何だったら携帯電話から配信出来るというところまで来てしまいました。恐ろしい時代になりました。

でも音声のみのストリーミングサービスってのはあんまり聞きませんね。動画付きサービスで映像の方には絵を固定で出して音声だけ使うという人も多くいますが、純粋に音声のみとなるとあんまりないのかな。ねとらじはまだやっているようですが。最近だと「mixlr」とかでしょうかね。


そもそもPodcastはRSSフィードを利用して配信されるので、音声データがアップロード出来るブログサービスは重宝してました。25MBに収めるためにはビットレートがいくつで何分まででなんてことを考えたこともありましたね。

今だとSoundCloudとか使えば楽勝なんでしょうか。バックナンバーがトップページに表示される記事の数しか出ないとかって頭を抱えたこともありましたね。別に誰も聴いてなんかないのに。

PodcastはiTunes上でRSSを登録した上でiPodを繋いで同期して転送されてきてやっと聴けるものでした。私はiPodユーザーじゃなかったのでわざわざxmlを開いてURLを探してダウンロードをしてました。その後自分でタグ付けとかまでしてました。どう見ても頭悪い子ですね。聴くためにしなければならないことがちょっと多かった。

でも今はもう少し楽。スマートフォンにアプリが入っていてRSSの登録さえしていれば、勝手にダウンロードしてくれる。便利になりました。Podcastのアプリが最初から入っている端末も少なくないです。

日本でももっと流行って欲しいし知って欲しいな。色んな事喋ってる人がいてカラフルな世界だと思うんですけどね。

もう少し欲を言うなら、いわゆる市販の音楽を使うための手順がもっと簡単になって欲しいな。お金を払ってでも使いたいけど、そのための手順が煩雑すぎてよく分からなくてやっぱいいやってなってる個人の配信者、世の中に結構居ると思うんだけどな。


我が家にはZOOMのH4nが転がっています。Skype用の高級マイクとしては働いてくれていますが、元々はPodcast用に買った機材でした。宝を持ち腐れをこんなところでも見つけてしまいました。今からPodcastをやってみようと言うそこのあなた、ZOOMのハンディレコーダーおすすめなので使ってみては?

H4nSP Handy Recorder
ZOOMのハンディレコーダー『H4n』は、世界中のオーディオ/ビデオファンから広く支持され、ポータブルレコーディングの世界的スタンダードモデルとして愛用されています。4トラック同時録音、内蔵XYステレオマイク、タイムスタンプ機能やファンタム...

ちなみに私のPodcastは3年ほど続いた後に更新が止まってしまいました。環境の変化などで習慣付いていたものが狂ってしまったのと、Podcastに対する熱量が落ちちゃったんです。別の楽しいものが多分あったんでしょうね。友達を呼んでわいわいやったりとかもしました。懐かしいですね。

でもそんなこといいながらも最近またやりたいなぁとは思ってたりします。1人だと寂しいので相棒募集してます。

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