Razer純正キーキャップ「Razer PBT Keycap Upgrade Set」を着けてみる

以前にRazer純正金属製キーキャップを買って使っていました。

404 Not Found | Razer United States

このキーキャップはQ/W/E/R/A/S/Dのみが付属するもので、どうやら国内販売がされていないっぽい(当時も別の物品を輸入するついでに買った)。

そんなRazer純正キーキャップですが、今回新たに樹脂製のキーキャップセット「Razer PBT Keycap Upgrade Set」が出ることに。

フルキーボード分の交換用キーキャップが入っているもので、色はBlack/Mercury White/Green/Quartz Pinkの4種類。キーボード本体のカラバリと同じ4色。

公式の製品サイトではキーボードの機種を選んで、その上に4色のキーキャップを自由に取り付けてみるデモが出来るので、色を決めるときに使ってみるといいかもしれません。

注意が必要なのは、国内で販売が行われているものについても「US/UK配列のみ」に対応する点。日本語配列のキーボードを使っている場合、一部のキーキャップが交換できません(対応するものが入っていない)。

具体的には、日本語配列のみに存在する全角/半角キーや変換・無変換キー、それらによってキーのサイズが変わってしまっているスペースキーやバックスペースキーなどが交換できません。

Enterキーなど一部UK配列のキーキャップで対応できるものも存在します。従って、日本語配列キーボードを使っている場合は、キーの一部を取り替えて(W/A/S/Dだけ替えるなど)楽しむ形になります。

ということで買ってみました。

今回購入したのはGreenのキーキャップセット。まあRazerと言えば緑かなという安直な理由。

側面には対応キーが書いてある

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開けてみる

セットの中身はこんな感じ。

めっちゃ緑

キーキャップと説明書(左下)、大型キーの交換に必要なスタビライザー(右下2つ)が入っています。

キーキャップは4分割で入っている

キーキャップは真空パック状態で入っています。写真だと右上のパックにキーキャップの交換用工具が一緒に入ってます。

説明書と小物

左が説明書で、右がスタビライザーで、メカニカル軸用と光学軸用の2種類。説明書は英語ですが、図解が付いているので分かりやすいです。

説明書。図の通り作業すればちゃんと交換できるはず

スタビライザーは大きなキーボードの下に付けるもので、針金とそれを支えるプラスチックの部品で構成されています。詳しくは後ほど。

取り替えてみる

早速交換してみます。交換自体はとても簡単で、工具を使って引き抜いて、新しいキーキャップを押し込むだけです。

一度に大量のキーキャップを交換する場合は、キー配列が分からなくならないよう事前に写真を1枚撮っておくと良いかもしれません。

工具はこれ

キーに真上から差し込むと工具の爪の部分が引っ掛かるので、そのまま真っ直ぐ上に引き抜きます。Enterなどキーが大きくて工具が上手く刺さらない場合は、周りのキーキャップを外してから手で引っこ抜くのが簡単かも。

大型キーの場合はスタビライザー(針金)が付いているので、取り外すときに注意。針金がキーボード側の留め具にはまっているので、キー軸から抜いた後に留め具から外しましょう。

抜けた

右側のキーキャップに付いているのがそのスタビライザー。これがキーボード側の留め具にパチッとはまる構造になっています。

取り外したキーを真似するように、スタビライザーと針金を着ければOK

新しいキーキャップにも付属のスタビライザーを同じように取り付けましょう。プラスチックの小さなパーツを向きに気を付けながら取り付けて、針金を通します。

このプラスチックパーツですが、私の場合は差し込むのに少し力が必要でした。パーツ自体も小さいので力のかけ方を間違えると折れてしまいます。

折っちゃった(左)

一部のキーだけ替える場合は折れても足りますが、全てのキーを交換する場合は気をつけましょう。

キーキャップを比べてみる

せっかくなので、キーキャップを並べて比べてみます。

左がもともと着いていたもの、右が新たに着けるもの

色によって多少違う可能性がありますが、もともと着いていたものは表面がツルツルなのに対して、今回買ったGreenはザラザラしています。滑りにくい感じです。

キーキャップ自体が若干軽いようで、取り付けてキーを叩いたときの音も少し軽いです。印字についても私が使っているBlackWidow X Chromaのものとは微妙に違うようです。とは言え、もう何年も前のキーボードなので、現行製品の場合はちゃんと揃います。

キー印字部はちゃんと半透明になっていて、キースイッチのバックライトが透過します。もともと着いていた黒色のキーキャップと比べると、印字の周りもうっすら光るような印象があります。

ちなみにキーキャップ自体はCherry MX互換のスイッチであれば基本的に取り付けられるそうです。

例えばこんな感じ

上の写真はKeychron K2というキーボードに取り付けてみた様子。このキーボードはCherry MX互換のGateronスイッチが使われています。

人と違うキーボードにしたい人向け

純正品ということもあって、基本的にフォントが統一できるのが良いところです。と言っても先ほども書いたとおり、キーボード自体が古いと多少フォントも変わってしまうのですが・・・。

現行製品であれば、フォントもばっちり揃うので統一感が出るはずです。LEDの透過部分の周囲がぼんやり光る点については、キャップの色によって差異があると思われます。黒ならもっとはっきりと文字だけが光るんじゃないかな。キーの表面加工は滑りにくく、触っただけで交換したキーなのが分かるので良い感じです。

1セット1色のみなので、様々な色でキーボードを彩るのには不向き。アルファベットのみだけど4色入りみたいなのがあると色々遊べて楽しそう。

そもそも交換用キーキャップを使おうという人が少数派な気もしますし、交換用キーキャップはこの純正品以外にもたくさん存在します。Cherry MX互換なら取り付けられるはずです。

そんな中で、どうしてもフォントが合わせたいぞとか純正品が良いぞ、という人向けに選択肢が出来たのはありがたいですね。

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