パソコンが苦手な人に知って欲しいことがある。

いくらパソコンやスマートフォンが世の中に普及したとは言え、やっぱりパソコンが苦手な人は苦手なのです。パソコンが苦手だということを否定するつもりは全く無いし、人それぞれ得手不得手はあって当然だと思っています。私だって苦手なこともたくさんあります。

子供の頃からパソコンと遊んできたのが運の尽き。家にPCが何台も転がってたりするような人間に育ってしまった私には、周りの方々からパソコンのトラブルについて尋ねられることがちょこちょこあります。「○○のやり方を教えて欲しい」とか、「□□がよく分からないんだけど」とか。頼って頂けるのはありがたいことだし、出来る限り解決しているつもりです。

そんな中でも多いお尋ねが「何かよく分からない画面が出てきて・・・」というタイプのもの。そもそもパソコンが苦手な人にとってみればパソコン自体が「何かよく分からないもの」なわけで、こういう質問になってしまうのは必然でしょう。出てきたメッセージも何だかよく分からない。そもそも何でこの画面に辿り着いたかすら分からない。もうよく分かんないからとりあえず×ボタン押したら余計分からなくなっちゃった・・・。そんなことも多いようです。

でも、この「何かよく分からない画面」。そのトラブルを解決してあげようとする側の人達からすると、トラブル解決においてすごく重要な画面が表示されている事が多いんです。そこに表示されているメッセージだけでは無くて、例えば色とか画面の配置とか、画面そのものが重要な情報だったりすることも少なくありません。

そこでパソコンが苦手な人達にやって欲しいことがあります。「何かよく分からない画面」が出てきたときはパソコンの画面ごと写真を撮っておいて欲しい、ということです。

例えばこういう感じ。画面の文字が見える感じで撮れてれば十分です

スクリーンショットを撮れとかメッセージを全部メモしろとかそんな無茶は言いません。お手持ちのスマートフォンのカメラで十分です。文字が読めるぐらいで撮れていればそれでOK。パソコンの画面ごと写真を撮っておいて欲しいのです。

その時の画面上の情報があるかないかでトラブル解決をする人達の手間がぐっと減りますし、何よりトラブル解決までの時間がぐっと減ります。たった1枚の写真を撮るだけでお互いにWin-Winなわけです。

トラブルを解決する側の人達にはそのトラブルに関する情報が出来る限り多く必要です。何故起きたのか、どのタイミングで起きたのか、どういう種類のトラブルなのか、パソコン自体の種類は何なのか、などなど例を挙げればキリがありません。それをパソコンが苦手な人が正確に伝えていくのはとても難しいと思います。得意な人であってもトラブルに関する正確な情報を事細かに伝える事は容易ではないこともあるはずです。そんな中で画面を収めた写真は少なくともその瞬間の画面上で起きている事を正確に伝えてくれるとても有益な情報になり得るんです。

大学生が黒板をスマートフォンの写真で撮るように、メモ代わりに掲示物の写真を撮るように、よく分からない画面が出たら画面の写真を撮る。トラブルが起きてパニックになる気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて画面をパシャリ。頭の片隅にでも置いておいてください。
もちろんトラブルが解決したらその写真は削除してもらって構いません。綺麗な写真達の中に何かよく分からない画面の写真があっても残念ですからね。


ここからは余談ですが、そもそもトラブル解決が出来る人と出来ない人の差は何か、という話です。あくまで個人的な意見ですが、基本的に調べる能力の差なのかなと感じています。

私自身ものすごくコンピュータに対して詳しいわけではありません。プログラムが書けるわけでもないですしね。そもそもトラブルについて尋ねられたときもGoogle先生におんぶにだっこだったりするわけです。
でもトラブル解決が出来ない人達はそもそもGoogle先生におんぶしてもらう方法が分からないのかな、という風に感じています。
検索する言葉の選択、言葉の切り方、検索対象の日時など、検索する際には情報を絞る方法がいくつも用意されています。いわゆる検索演算子と呼ばれるものを使う事も多いです。いわゆる強い人達はこういったものを上手く活用して色んな事を調べたりしているんだと思います。

知っている人には何を今更と言われそうですが、苦手な人はまず「”(ダブルクォーテーション)」と「-(マイナス)」を使う事を心がけるとぐっと情報の精度が上がると私は思っています。余計な情報を省き、情報を絞るための検索演算子ですね。
「”ほげほげ”」と「”」で言葉を挟む事で挟まれた部分が完全一致(全く同じ文字の並びを含むページのみ検索結果に表示する)になったり、「-ほげほげ」と言葉の前に「-」を付ける事で「-」の後ろの言葉を含むページを検索結果から除外出来たりします。有名な検索演算子です。

Google先生(Googleに限らずWebの検索サービス)はおんぶしてもらえればとても強い味方になります。何たってデータ量が私たちの頭脳とは桁違いですからね。だからこそおんぶしてもらうための方法はちゃんと覚えておくべきだし、覚える必要があると思います。コンピュータが苦手からコンピュータが得意へ。その一歩を歩み出すための1つの方法かもしれませんよ。

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