こちらはOculus Questの外観を眺めていく開封編です。
セットアップやチュートリアル、プレイした感想についてはこちらから。
5月21日に発売されたスタンドアローン型VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Oculus Quest」が遅ればせながら届きました。
Amazonで予約したもののいつまで経っても発送されず、結局公式から買い直すことに。香港から約3日で届きました。早い・・・。今は大丈夫みたいですが、発売直後だったし公式で買うべきだったかなぁ。まだまだ信仰心が足りなかったようです。
64GBモデル(49,800円)と128GBモデル(62,800円)の2種類ありますが、今回は128GBモデルを購入しました。
Oculus初の6DoF(Degrees of Freedom、動ける方向の自由度)かつスタンドアローン型のVR HMDとなるOculus Quest。Vive Focusは企業向けなので、コンシューマー向けの製品としても恐らく世界初の6DoF+スタンドアローンVR HMDだと思います。Santa Cruzのコードネームで開発が進められてきました。
大雑把に言うと、歩き回れるOculus Riftとケーブルの無いOculus Goの良いところ取り、といった感じでしょうか。PCに繋ぐ必要が無く、HMDとコントローラーだけでゲームを遊ぶことが出来ます(但し初回セットアップ時にはスマートフォンが必要)。
開けてみよう
ざっくりとパッケージと中身を見ていきます。
専用コントローラーの第2世代Oculus Touchが一緒に入っている割にはコンパクトなパッケージ。外箱の色が黒くなりましたね。
Oculus Quest本体
Oculus Goとは違ってフロントは曲面です。Oculus Goはフロントが平らなので置きやすくはあったんですが、センサーを配置する都合でしょうか。センサー(カメラ)は四隅にそれぞれ1つずつ。この4つのセンサーなどを使ってQuest本体やTouchの動きをトラッキングします。
ディスプレイは有機EL(OLED)で、解像度は1,600×1,440ドット×2枚。Rift(1,080×1,200ドット×2枚)やGo(2,560×1,440ドット×1枚)より上がっています。
せっかくなのでRiftやGoと並べてみましょう。
スタンドアローンなので仕方ないですが、並べてみるとQuestが結構大きいです。手持ちのはかりで量ってみるとQuest単体の重量は約592g。同様にRiftが約459g、Goが約484g(QuestとGoはスペーサ込み)。Goと比べると約110gほど重くなってます。
ヘッドバンド
Riftでは後頭部にかなり硬い素材が使われていて、装着すると痛かったりすることもありました。Goは布製で付けて楽だったものの、固定する力が弱くズレることもありました。
Questの場合は、Riftのヘッドバンドと似た素材が使われていますが少し柔らかいです。布製バンドと比べると適度な硬さがあるため、身体を動かしてもズレにくく、長時間付けていても締め付けによる負担はあまり感じませんでした。後頭部はGoと同様に三角形が広い設計です。バンドの調整機構はRiftとほぼ同様です。
ボタン・コネクタ類
まず充電はUSB Type-Cです。これはありがたい。今時micro USBとか言ったらもうほんとにアレだった。端子は左側に付いています。
右側には電源ボタンとインジケーター、底面にはIPD(瞳孔間距離)調整スライダーと音量ボタンが付いてます。Goと比べるとボタン配置はかなり違うので、慣れるまでボタンを探してしまいますね。
インジケーターはバッテリー残量低下で赤、充電中はオレンジ、充電完了で緑、動作中は白の4色で本体の状態を教えてくれます。
左右のヘッドバンドの下には3.5mmステレオミニジャックがそれぞれあります。本体にはGoと同じ立体音響のスピーカーが備わってますが、イヤホンを使って遊びたいという人はここに挿しましょう。どっちに挿してもちゃんとステレオで出力されるので取り回しが良い方で構いません。
ちなみに左右同時にイヤホンを挿した場合は、2つのイヤホンにステレオで同時に出力されます(ステレオ音声出力が左右の端子にそのまま分配されている)。同時に出力されるので2人で音を聴くことも一応出来ますね(場面がよく分からないけど)。
Oculus純正の左右分離型イヤホンもあるので、必要であればそちらもどうぞ(6,200円、ちょっと高いけどね・・・)。
第2世代Oculus Touchコントローラー
Questに付属するのはOculus Touchと呼ばれるコントローラーです。Rift向けに出ていたものとは違い、形が変わりました。
初代と第2世代が大きく違うのは輪っかの部分の付き方。初代は手に持ったときの下方向に付いてますが、第2世代では上方向に付いてます。コントローラーを持つときに左右をよく間違えてしまうのは恐らくこれが原因。下に付いているとトラッキングしにくいのかも。
グリップ部については、初代ではぐっと深く握るような形状でしたが、第2世代では少し浅く握る感じ。持ってるぞって感じがするのは初代の方ですね。第2世代の方が何となくよく手から滑り落ちます(ストラップはちゃんと付けて遊びましょう)。
ボタン類の配置はほぼ同じですが、第2世代の方が持ったときにボタンが手元に近いです。ストラップの素材も変更されています。
電池カバーは引き続き磁石でパチッと止まる設計ですが、第2世代ではカバーを下に真っ直ぐスライドすれば開きます。初代は真下にスライドした後に手前に引き上げる感じだったので、第2世代は開けやすいです。
コントローラー単体の重量は電池込みで第1世代が約162g、第2世代が約128g。手に持って分かるぐらい軽くなってます。
その他付属品
その他の付属品。地味ですが、付属のType-Cケーブルの片側がL字コネクタになってるのが素敵すぎる・・・。充電しながら使うときでも邪魔にならなくて良いですね。ちなみに端子部にはちゃんとOculusマークが刻印されてます。付属品のUSB充電アダプターは5V/3Aの15W出力でした。
リファレンスガイド(Reference Guide)は表と裏でそれぞれ英語と日本語で記載されています。6カ国語とかがまとまったものではないので、仕向国ごとに刷ってるんですね。細かい(安全・保証マニュアルは各言語が1部にまとまってました)。
Goと同様にメガネ用スペーサーが付いています。フェイスパッドとの間に取り付けることで、HMDのレンズとメガネとの距離を広げて干渉を防ぎます。フェイスパッドにスペーサーを取り付けるときはパチっとツメが効くまで押し込みましょう。
一部アクセサリは個別販売もされています。フェイスパッド(標準接顔パーツ)が売ってるのはありがたいですね。
フェイスパッド用のカバーはRift用のVR Coverが流用できるそうです。我が家にもあるので試しに付けてみたら一応付きました。気になる方はどうぞ。
追記:Quest用のVR Coverも販売が始まったようです。
メガネについて
メガネが入らないと言われてきたRiftと、そこから改善が図られたGoでしたが、Questではどどうでしょうか。
Rift、Go、Questのそれぞれで実際にメガネをあてがって見てみます。最長幅が約14cmのメガネです。
Riftの場合
明らかに入りません。左右のクッション部を切って加工するハックがあったぐらいですし、これはメガネ勢は大変。実際に我が家でもメガネをしてる人が遊ぼうとすると大変でした。一番狭いところで約13cmほど。
Riftの場合、狭いのは入り口なので入ってしまえば大丈夫な場合も。ただし、奥行きを稼ぐメガネ用スペーサーが販売されていなかったように記憶しているので、Riftのレンズとメガネが干渉する場合があります。
Goの場合
メガネの両端をこする感じですが入ります。メガネにちょっと触れる程度です。写真ではメガネが上手くはまっていますが、同じぐらいの幅のメガネなら問題なく使えそうです。また、メガネ用のスペーサーが付属するので、レンズとの干渉も防止できます。
Questの場合
メガネの両端が当たることなく入ります。Goよりほんのわずか広いようです。基本的にはメガネを付けたままGoが遊べた人はQuestも大丈夫そうですね。Goと同様にレンズ用スペーサーで干渉も防げます。
補足としては、Goは奥に行くにつれて幅が少し広くなりますが、Questは入り口から奥までほぼ同じ幅のようです。微妙な違いですが、Goで入り口には引っかかったけど上手くメガネが入ってたよって人はQuestだと引っかかってしまうかもしれません。
ここまではOculus Quest本体を眺めてきました。次はセットアップとチュートリアルをプレイしますが、長くなるので続きはこちらで。
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